セレブ婚は永遠に

杉田かおる、奥菜恵とセレブ婚を果たした女たちが、たて続けに離婚した。「もはや『セレブ婚』ブームも終焉か？」なんてお思いの人もいるかもしれない。でも、私は断言する。セレブ婚ブームに終わりなんてきませんから。例えば、女友だちに新しく彼氏ができたとしよう。すると、みんなこぞって彼女に質問する。彼氏のデータを探るため、最初はジャブ程度の質問から。「どこに住んでいる人なの？」「年齢はいくつ？」「誰に似ているの？」そして、どんどん核心に迫っていく。「仕事は何してる人？」「家、持ってるの？」「車、何乗ってるの？」最後には、お決まりの質問。「で、その入ってお金持ち？」とくるわけだ。結局、前半の質問なんて社交辞令と同じ。結局は、その人がセレブなのかどうか。ここを確かめたいわけである。そこで、友だちが、「ううん。普通の人だよ。月給２５万円って言ってたし」なんて言うと、みんなホッと胸をなで下ろす。その後に友だちが、「でも、顔は速水もこみちに似ていて男前なんだけどね」なんてつけ足そうが聞いちゃいない。その後、また普通の世間話に戻るのである。先日も、ある友だちに彼氏ができたので、芸能レポーター並みにみんなで問いただした。すると、「うん。お金持ちなの。家賃６０万円のところに住んでいて、会社を２つ経営してるんだけど、たまに頼まれてデザイナーなんかもしているみたい。別荘を全国に持っているみたいだしね」といった答えが返ってきた。その時ばかりは、みんな目の色が変わった。「うっそーそんな人とどこで知り合えたわけ？」「その人にお友だち紹介して、って頼んで！」急に、前のめりになって興味津々。私の友だち、および多くの女性は「愛がすべてだよね」なんて男の人の前では言ったりするけれど、男の財力に、相当心をかき乱されているはずだ。だからといって「お金がすべてだよね」とは言わない。だが、主婦になった友だちは口を揃えてこう言う。「私、結局はお金だって。夫婦関係で一番のケンカの原因はお金絡みだからね。お金さえあれば、解決することなんて山のようにあるんだから」なんかこの言葉を聞くと、いつも重みを感じてしまう。私自身、まだ結婚をしたことがない。でも、彼氏は何人かいた。常に「愛がすべて」で行動していた私であったが、「愛は移り変わるものだ」ということも痛いほど実感してきた。しかも、別れ際には必ず、お金のことでモメだ。ある男は、「別れたいならオレが買ってやったものを全部返せよ！どれだけお前に金、使ったと思ってるんだ！」と言い、ある男は、「証拠がないんだから、オレが借りたって金、チャラにしろよ」と言った。別れ際に、その人の本性は表れるものだとも実感した。なので、私はもうお金絡みでモメるのはゴメンだ。