あいちゃんずでいず

あいちゃんとゆかいな仲間たち(男子も既婚者もいます)婚活、お見合い、恋愛に役立つブログを更新していきますね。真面目なお話からくだらないお話まで付き合ってください。

終わらない美の追究



セレブを目指すからには、私の周りの女性たちはいろんな努力をしている。ただただ「王の輿に乗りたい!」と唱えているだけではないのだ。まず彼女たちは本当にきれいだ。友だちだから、身びいきで言っているわけではない。彼女たちを紹介すると、相手の人はみな一様に驚く。合コンをした男の子たちやら、私の女友だちの集合写真を見た人たちやらに、「私、これだけきれいな女の子を集められるのは才能だよ。モデル事務所経営したらいいのに」なんて言われるほどだ。彼女たちに関しては、「生まれついてきれい」という意見もある。でも、生まれつききれいでも努力をしなければ「きれいを持続する」ことなんてできないはずだ。私は、いつも隣で彼女たちの努力を見てきているからよくわかる。例えばメイク。いまの時代は「目が大きいことがかわいく見せるための必須条件」であり、目ヂカラが重視される。これを達成するために、みんなマスカラの常時6本持ちは当たり前。「シャネルのマスカラはね、細かいまつげを探し出してくれるの。マスカラでボリュームアップさせて、エステイーローダーのマスカラで長さをつけるんだよ」なんて言いながら、アイメイクだけで毎日2時間かけていたりもする。彼女たちは時間をかけながら、アイドル並みの自然で大きな瞳を完成させる。私も、目をぱっちり見せようと試みたことがある。最初はアイラインを入念に引いた。それだけでは飽き足らず「つけまつげ」も始めた。しかし、毎日となると手間なので「植えまつげ」に挑戦した。これは2、3週間は持つという話。いわば「まつ毛の増毛」なのだが、エステで1回1万5000円を払い、何回も通った。それも、最初は目尻だけに遠慮がちに植毛していたのだが、だんだんと私の欲望はエスカレートしていった。そうしてついには、目を開けるのが重たいくらいの、まつげだらけの目になっていた。最近、その頃の写真を見てビックリした。明らかに不自然!でも当時の私は全く気づいていなかった。ある人から指摘されるまでは。私か自分の目の珍妙さに気づいたのは、人から指摘されたからである。それも片思いしていた男の子から。「あのさ、いつ言おうか言うまいか悩んだんだけど、あえて言うよ……。その目、変だよ!」これにはショックを受けた。しかも彼からは、「その目を普通に戻したら、ゴハンに行こうね」とまで言われてしまった。私はそれはそれは慌てた。次の日朝一番に「植えまつげ」を外しに、エステに向かった。だが、まつげを植える際に自分のまつげがすべて抜け落ちてしまったようで、植毛を抜けば全くまつげがない状態。これには愕然とした。だが時すでに遅し。彼と一緒にゴハンに行くつもりが、外すら歩けない状態になっていた。まつげが全くない顔は、まゆ毛を全部剃っているのと同じくらい「怖い顔」になるのだと、身をもって実感した。それから毎日毎日、今度はまつげに「育毛剤」を塗りたくった。そしてなんとか元の状態に生え揃うまで、1ヶ月以上経過。その間、片思いの彼には新しい彼女ができ、私は悲しい恋の結末に涙した。私の場合「美の限度」というものを把握できていなかったために、失敗を犯してしまった。だがこのような「限度知らず」という話は実はよくある。友人のMちゃんも張り切りすぎて、限度超えをしてしまった。「セレブになった時では、遅いでしょ。だからいまから、いざという時に困らないマナーを身につけておきたいの!」そう勢い込んだMちゃんの「習い事」歴がすごい!生命保険会社に勤務しているMちゃんは終業後、月曜日は「お茶」、火曜日は「お料理教室」、水曜日は「お花」、木曜日は「お菓子教室」、金曜日は「パン教室」、土曜日は「着付け教室」といった具合。日曜日以外は、毎日、習い事の予定でびっしとにかく忙しく、充実した毎日を送っているようではある。だが肝心要の彼氏が6年間いない。というか、その忙しさでは出会いのきっかけすらつかめない。職場は、6年間、生命保険会社で、周りは女だらけ。1週間のうち6日を占める「習い事」の場にいるのも、女の人ばかり。これでは出会いが少ないはずだ。そして女性が努力しているぶん、「玉の輿に乗る」という成果に結びついているかというと、どうもそうではないらしい。私の友人たちの完璧な美貌というのは、男性陣に言わせると「目を引く」ものらしい。だがその後に続く言葉は「でもスキがないし、疲れる」。彼女たちは、エステに通い、プラセンタ注射を打って美しい肌を保つ。ヘアスタイルは、―ヶ月に2回美容院に通いツヤツヤ。スタイルはジム通いをし、しなやかでバービー人形のような細さ。身にまとう衣装はすべて高級ブランド品。バッグは超高級ブランドの代表格「エルメス」。どこから見ても完璧だ。しかし、彼女たちがキレイになればなるほど、高いブランドを身につければつけるほど、一般の男性は怖じ気づく。ハードルが高く感じるようだ。すると、アタックしてくるのは自分によっぽど自信を持っている一部のセレブ男性に自然と限られてしまう。この現実は、「作戦成功」につながるのかもしれない。だがセレブ男の「一部」というのが難点だ。経験上言えるが、この一部には「セレブ男、ナルシスト部門」の人たちが異様に多い。そしてたいがいのセレブ男も、女の子の趣味は一般男性と変わらない。好きな女性タレントを聞けば、堀北真希佐々木希本田翼といった芸能人を挙げる。そして、好きな理由にはおおむね、「ナチュラルなのにきれいだから」と答える。ここがポイントだ。CAや女優さんたちは、絶対にきれいになるために努力をしているはずだ。でも、その努力の跡を見せない。ブラウン管を通して見せるのは、あくまで自然体に見える美。そこが一般人と違うところだろう。私が思うに、一般女性たちは、自分を客観的に見る機会をどんどん作るべきである。その機会を作る簡単な手法は、写真。写真は、その時の自分をありのままに写し出してくれる。スナップでもいいし、プリクラでもいい。とにかく写真に写った自分を見ることで、「自分が他人からどう見えているか」がよくわかる。芸能人は、ブラウン管やグラビアを通じて自分を客観的に見る機会がある。だからこそ、どんどん美しくなっていくのだろう。だったら一般人でも同じことをすればいい。カメラを持ち歩こう。何かあるたびに自分を写し、チェックを怠らないようにするのだ。それが「きれい」を磨くコツだと思う。