あいちゃんずでいず

あいちゃんとゆかいな仲間たち(男子も既婚者もいます)婚活、お見合い、恋愛に役立つブログを更新していきますね。真面目なお話からくだらないお話まで付き合ってください。

したたかな女も悩むのです

ある合コンで私は恋に落ちた。それはアナウンサー合コンでの話。彼は、見た目、笑いのセンス、周りへの気づかいなど申し分なかった。そして格別にいい声(これがたまらない)。私は合コンの最中から女友だち2人に、「Nくん、どう思う?私、タイプなんだけど」と宣言しておいた。すると友だちは、「面白いけど、背、低いしね」「遊んでそうだし、私はパス」と人気薄のよう。それで安心した私は、Nくんの隣に陣取った。そして、「もーNくんったらー」と2の腕タッチ攻撃を始めた(男はこの2の腕タッチ攻撃に弱いらしい)。隣で、笑顔でエールを送ってくれるのは友人のNちゃんとMちゃん。私はいつになくアピール全開で頑張った。その甲斐あってか、別れ際に連絡先の交換に成功!「私、頑張りなよ」「私たち2人は連絡先を交換しなかったし、その分、応援してるからね」女友だちからエールを送られながら帰る私。そして翌日、彼からメールが入った。「昨日はありがとう。また、みんなで飲みに行こうね」やっぱり、みんなでか………。少しヘコみながらもここで負けてはいけないと、「こちらこそ、ありがとう。楽しい時間を過ごせました。また、みんなで飲みに行こうね!というか、ホントは2人で飲みに行きたいんだけどね(笑)」と返信してみた。すると、さらに返信。「はい2人でも行きましょう!」1人ニヤけながら浮かれる気持ちを抑えきれない私。その合コンペ一緒に行った女友だち2人へ、「聞いて1Nくんとメールしたよ。今度2人で飲みに行けることになったから、と迷惑メールを送信。そして、彼とのメールのやり取りだけで満足してしまった私は、以降5日間、連絡を取らないままでいた。6日目の夜、「チャーラーラー♪」と着信音が鳴った。何気なく携帯を開くと、彼からのメールが入っていた。
「いまから、Nちゃんと飲みに行ってくるね」えっ……。顔面蒼白になる私。Nちゃんって、私の友だち?あの合コンにも一緒に行っていた……。「私、頑張ってね。私、応援してるから」そう言ってくれていたNちゃんが、なぜNくんと?何がなんだかわからなくなった私はNちゃんに電話をしてみることに。しかし「電波の届かないところにおられるか、電源が入っていないためかかりません」というメッセージが流れるだけ。ますますパニックになった私は、意を決してNくんに直接電話をかけてみた。「私ですけど、メール見たよ。Nちゃんと2人で飲みに行くって?」「そうだよ。なんかね、Nちゃんがいま僕の会社の近くにいるんだって。それで飲みに行こうって言うからさ」しばらく、ショックで次の言葉が出てこない私。「どうしたの?私。元気ないじゃん。Nちゃんさ、毎日メールくれるし、毎日誘ってくれるもんだから今日ぐらい行かないとまずいでしょ。よかったら、私もおいでよ」状況がわかっていないNくん。そんなところに行けるはずもない私は、理由を作って断った。そして、電話を切ったあともしばらく放心状態。翌日、Nちゃんからメールがあった。「私、ごめんね。誤解させているようだけど、ちょうどNくんの会社の近くに行く用事があったもんだから飲みに行っただけだよ」私は、空虚な気持ちでメールの文字を見つめた。その後、あの合コンに一緒に行った1人、残りのMちゃんからも電話がかかってきた。「私聞いたよ、Nちゃんから。Nちゃん、ひどいよね。私キレちゃった。Nちゃんとは絶交だって言ってやったからね」そこで、私が気になるのはただ1つ。「ねえ、NちゃんもNくんのこと好きだったのかな?」「なんかね、あの合コンの時、トイレで偶然Nくんと会ったんだって。それで、電話番号をNちゃんが聞き出したらしいよ」「それって、やっぱり気に入ってたってことだよね?私か気に入った宣言をしちゃったから言い出しにくかったのかな?」「ううん、そうじゃなくて。なんか自分より背が低いし、ホントにタイプじゃなかったみたい。でも、飲み会の最後あたりで年収と、どこに住んでいるかの話になったでしょ。それを聞いてオイシイって思ったみたい」それで納得した。Nちゃんは「夢は高級住宅街に住むマダムになること」といつも公言していた。その条件をNくんは、満たしてくれることが判明したのだから放っておくわけがない。思い返せばNちゃんは昔から、したたかだった。女友だちの前では、「料理なんてしないよ」なんて言ってるけど、合コンになると、「休みの日は、お菓子作りと料理の研究してます」と平気で言っちゃう。しかも服装は「男目線」を確実に意識したモテ服。ツインニットにプリーツスカートといった、男なら誰でも好みそうなファッションを心がけている。それを考えれば、今回のことも納得の行動だ。Nくんとの一件があって以来、私はNちゃんと連絡を取っていなかった。友人のMちゃんNちゃんと絶交したと言っていたので連絡を取りにくかったし、私自身Nちゃんのしたたかさがしんどくなってきていた。そして半年後、彼女から何事もなかったようにメールがきた。「私、随分連絡ないけど元気してるの?これだけ連絡ないってことは、仕事と合コンに忙しいんだろうね(笑)。私もまたメンバーに入れてよ!」それを読んで、思わず笑ってしまった。ついに女にまで、したたかさを発揮してきたのかと。現在、再び合コンのレギュラーメンバーに復帰したNちゃん。私は合コンでの彼女の振る舞いを研究することにした。女のしたたかさというものを。そして、Nちゃんの性格を思い知ったいまでは、自分に被害が及ばないように、お気に入りの男性は絶対に教えない。「隣の芝生は青く見える」と言うが、したたか女の精神構造はまさにそれ。「友だちがイイと言った男の人」がよく見えるみたい。私はいま、Nちゃんを筆頭に、したたか女に対して、完全なる秘密主義を貫いている。