夢を語れば生きる力になる

今、世の中は目をそむけたくなることばかりです。「こんな世の中に夢なんてもてないわ」「私たちには関係ないわ」という声も聞かれそうです。いえいえ、このような現状だからこそ夢や希望は持ちたいものですね。目の前だけを見ているから重苦しくなるのです。未来はあなた自身が創るわけですから、その未来を映像化し見ていれば、そのために今何をすればよいかが見えてきます。今日、明日、あさってと地道にやっていくことで少しずつその積み重ねができ、その夢の実現へと向かっていくのです。夢というのはとてつもなく遠い存在で、手で掴めないように思えますが、夢だって実現はするのです。変な話ですが、私はまだ見ぬ夫との人生の夢を友人と語ることで、今の夫と出会ったんですよ（笑）。夢は大いに語らないといけません。単なる夢ものがたりで終わらせるのではなく、実現するためにも……。今のあなたの仕事をもっと極めるもよし、前からやりたかったことの実現をめざし、勉強し始めるもよし、なのです。やれないことは、決して「やりたい！」と思わないようになっています。やりたいことをやるために、ちゅうちょするその一歩をふみ出す勇気はいりますね。今、やりたいこと、めざすことが何もない人は、それを探せばいいんです。「友だちがやってるから、私もやらなくっちゃあ」ではなくて、あなたの本当にやりたいこと、好きなことを始めることが大事なんですね。のようにして、夢に向かい始めた前向きな２人ならば、各々の夢が話題となり希望ある人生へと進もうとします。向かう道が、２人各々異なっているとしても、めざす根底の部分に共通の考え方があれば、話題としてこと欠かないはずです。あなたがフラワーデザイナーをめざし、彼は調理士をめざすなら、２人は「人の目を楽しませる」アートの面で話が盛り上がりそうです。あなたがワンランク上の美容師をめざし、彼が一級建築士をめざすなら、あなたは「更に人を美しくする」ために絶え間なく技術を磨くことや、彼は「より建物の美を追求しながらも快適な住まいづくり」のための勉強をめざすなど、２人共、人に「快」を提供する仕事のための、クリエイティブな話題が尽きそうにありません。あるいは共に夢や希望を持ちながら、２人して並んで前を向いて生きていると、そのプロセスで必要な人たちとの出会いがあります。２人の世界は自然に膨みを増し、様々な人との出会いや話題でより充実した、豊かな歩みをすることができるのです。もしくは、２人から、「私は今の職場の空気が重いから、ムードメーカーになろうと思うのよ。女性って太陽のような役割もあるでしょっ」とか「僕の上司は部下に対する思いがないんだよね。新しく入る後輩がヤル気を出せる管理職をめざすよ。今の会社を変えるぐらいのエネルギー要るよね！」などという会話が聞こえてくると嬉しいですね。こんな２人には、有望な前途を感じます。それが、いつもいつも向き合うだけで生きている２人なら、時には息苦しさを感じることさえありますからね。現状に甘んじ、互いに相手しか見えない狭い人生や画一的な話題だけでは、飽きや倦怠期も早いものです。まさに夢や目標は、２人の強力に生きるスパイスであり、潤滑油ともいっておきましょう。