あいちゃんずでいず

あいちゃんとゆかいな仲間たち(男子も既婚者もいます)婚活、お見合い、恋愛に役立つブログを更新していきますね。真面目なお話からくだらないお話まで付き合ってください。

出会って6秒が肝心


「社会人のためのビジネスマナー」という講座を受けたことがある。20代半ば、エスニック雑貨を扱う会社でバイヤー兼店長をしていた頃のことだ。私はそれまで、高校の教員や出版社の編集といった、ちょっと特殊な仕事に就いていた。そのため一般的なビジネスマナーや接客マナーを身につけたいと考えたのだ。その講座で私は、とても興味深い話を聞いた。「第一印象」の法則である。「メラリアンの法則」と呼ばれていて、人の印象というのは、最初のわずか「6秒間」で決定するのだという。人と人とが出会う時、最初は挨拶から始まる。その挨拶時に視覚55%、話し方と雰囲気で38%、合わせて93%の印象が決まってしまうという。そして、最も大事だと思われるその人の性格や考え方などは、第一印象を形成するうえで、わずか7%しかかかわってこないというのだ。私は、エスニック雑貨の会社ではスタッフの採用にも携わっていた。200人ぐらいと面接したと思う。確かに、いざ選考する際に思い返すのは、面接した人たちの第一印象だったりする。さらに、講座の先生は続けた。「人はよく、中身で判断してほしいと言います。しかし、人の中身を知るには時間がかかります。そこで、採用面接など短時間でその大を判断しなくてはならない場合、どうしても人は視覚に頼ってしまうのです」私はフリーフイターという仕事柄、出版社へ飛び込み営業に行ったり、契約ライターとしての仕事を得るために面接を受けることが多い。3年前、大手新聞社で契約ライターを募集していたので、応募したことがある。その時、作文などの筆記試験や課題提出では選考を通過したのだが……。最終面接で私は撃沈した。「あなた、その金髪と長過ぎるまつげはやめられる?」と聞かれたのだ。その時「いえ、私のポリシーですから!」なんて、わけのわからないことを答えてしまった。そして、見事に不採用となった経験がある。いま考えれば、ポリシーなんてなかったのに、外見で人を判断しょうとする担当者に反発を感じていた。まあ、そんな見た目のハンデを吹き飛ばすぐらいの実力があれば採用だったのかもしれないが……。だがよく考えれば、そんなハンデ」をわざわざ持つというのも変な話だなあ。そう思い始めた。そこで私は、外見を変えようと試みた。浜崎あゆみがしていて、「かわいいから」という理由だけで染めた金髪を黒髪に戻してみた。すると、ビジネスシーンでの扱われ方が全く違う。「キミは真面目そうだし、信用できる感じがするんだよね。みんなとも仲良くやってくれそうだし」なんて言われるようになったのだ。私は、人間の単純さを改めて知った。もしも「ただなんとなく……」という感じで一般受けしないファッションや髪形をしている人がいたら、だまされたと思って一度試してみてほしい!外見を変えるという単純なことで、人からの評価はがらりと変わるのだから。現に、私の友人であるAちゃんの人生は変わった。Aちゃんはとっても美人。でも、合コンに連れて行くと男の子たちに、「あの子は、彼女というより遊び部門の女の子って感じだね」といつも言われていた。その理由は、私にもなんとなくわかっていた。彼女は絶対的にきれいだったが、びっくりするくらい見た目が派手だったのだ。いつもステージ衣装のような蛍光色の服。金髪に、グリングリンの腰まであるエクステンションの巻き髪。つけまつげを愛用し、顔にはラメをちりばめるという徹底した派手さ。あまりのゴテゴテ感に、素の彼女なんて見抜けない感じであった。そんなAちゃんから、ある日相談を受けた。「なんでAには彼氏ができないんだろう。私、Aのどこがダメだと思う?」私は「ビジネスマナー講座」で聞いた話をした。そして、2度でいいからだまされたと思って、ナチュラルメイクで、『JJ』に出てくるような一般受けするファッションにしてみなよ。Tシャツにジーンズとかでいいや。それで、今度合コンに来てみてよ」1週間後、彼女は私の言葉を信じてくれた。ナチュラルメイクにブラウンの髪で登場した。明らかに誰が見ても美人であった。「私、A、大丈夫?おばちゃんみたいじゃない?イケてるの?」だが彼女の不安は、合コン開始5分後には吹き飛んだ。男性からの扱いが変わったことを、Aちゃん自身が実感していた。「私、男って単純だね。私、なんだか楽しくなってきたよ」合コンを終え、笑顔でそう語った。その日を境に、彼女は変わった。雑誌を見て「モテフアッション」とやらも勉強し始めた。みるみるうちに、彼女は一般受けする美人へと変貌を遂げた。そして、それから何度目かの合コンで弁護士を捕まえた。いまでは、その彼の自慢の彼女として、とっても幸せそうな毎日を過ごしている。人生なんて、ほんのささいなきっかけで好転するものなのだ。