あいちゃんずでいず

あいちゃんとゆかいな仲間たち(男子も既婚者もいます)婚活、お見合い、恋愛に役立つブログを更新していきますね。真面目なお話からくだらないお話まで付き合ってください。

向きで結婚相手を決めます!カタツムリ



「運命の人に出会いたい」という人は多いですが、出会った人ほぼすべてが運命の人なのがカタツムリです。カタツムリは、陸に棲む巻き貝の一種。虫の1種なんだかそうなんだか、よく分かりにくいですが、実は「巻き貝」です。サザエやアワビなんかの仲間なんですね。カタツムリは日常の言葉で、生物学的に厳密な定義はなく、いろんな生物分類の科が混じっているそうです。一口にカタツムリと言っても日本だけで800種以上も存在します。ちなみにナメクジも、実は元は巻き貝だったのが、陸に棲むうちに殼を退化させてなくなったものです。貝って海だけでなく、陸上にも棲めるんですね。ただし元が貝ですから、乾燥にとても弱く、外の状態が乾燥していたりすると殼口に粘液の膜を張り、あたかもセロファンのようになります。乾燥は防ぎますが、ごく小さな穴も開いていて窒息しないようになっています。この膜は「エピフラム」といいます。ところで、ほとんどのカタツムリは、雌雄同体です。自分の中に生殖器を準備しておく場所があって、その中にオスの生殖器もメスの生殖器も収納されているんですね。カタツムリは群生するわけでもなく、また移動スピードも非常に低いので、なかなか交尾相手に出会えません。だから、どうしても相手に出会えない時には、自分で自分に受精して卵を産むことも出来ます。ちょっと気持ち悪い気もしますが、それも自然の摂理、カタツムリの知恵です。ただし自家受精の場合は、卵の量も少なく、卵の質も悪いので、なるべくなら別の個体を交尾する方を求めます。別の個体と出会うチャンスは、なかなかないことですから、それだけで運命の人です。場所によっては、たくさん居るように感じるカタツムリですが、いろんな種類が混じっていて、同じ種のカタツムリと出会う機会は、実際はそう多くはありません。運良く同種のカタツムリと出会うと、それはもう運命の出会いと言ってもいいのです。幸い、オス-メスは関係ありませんから、わりとすぐに交尾が始まるのですが、交尾は非常に長いことで有名。1~2時間はザラです。交尾で、どちらがオスになるか、メスになるかですが、実は交尾中はどちらもオスになります。それぞれがオスになって、自分の精子を相手の身体のメスの部分に置きます。「置く」と書いたのは、カタツムリの場合は精子を直接入れるのではなく、精子の入った袋を、相手の中に置いてくるからです。ちょっと珍しいですね。そして交尾後は、お互いにメスになって、それぞれ卵を産みます。夫婦で一緒に育てるとかはありません。条件がよさそうな土などに30~50個ほどの卵を産み付けて子育ては終了です。あとの運命は子ども次第……。ところで、なかなか出会いが少なく、いざとなったら自家受精まで行うカタツムリですが、実はせっかく出会っても「残念ながら運命の人」になれない場合があります。それは顔の向きというか、貝の巻き方向です。巻き貝なので「右巻き」と「左巻き」があります。生殖器の位置の関係で、同じ「右同士」や「左同士」なら交尾は上手くいきますが、「右と左」など巻き方が異なる場合は、交尾は非常に困難。せっかく数少ない出会いなのに、交尾が事実上ほぼ出来ない構造になっています。勿体ない!そんなことにならないように、カタツムリの種によって「右巻き」か「左巻き」かだいたい決まっていますが、それでも逆に出ることもあるそうです。日本の場合、多くの種類が「右巻き」とのこと。ただヒダリマキマイマイなど、その名の通り全部が左巻きの種類もいます。結婚相手がどんな人なのかは気にしないけれど、向いている方向は大事。こんな感じの生き方を貫いているのがカタツムリです。