あいちゃんずでいず

あいちゃんとゆかいな仲間たち(男子も既婚者もいます)婚活、お見合い、恋愛に役立つブログを更新していきますね。真面目なお話からくだらないお話まで付き合ってください。

誰かの結婚に便乗して アメフラシ

頭がオスで、背中がメスの生き物。それがアメフラシ(雨虎、雨降)です。海の妖精・クリオネに近い仲間で、日本近海にもたくさん棲む生き物。ただしクリオネみたいに小さくも可愛 くもなく、約20センチ~30センチくらいの巨大なヌメヌメした生き物です。お菓子のグミを巨大にして、ちょっと気持ち悪く紫色にしたような生き物がアメフラシアメフラシは、 誰かが結婚していると、ご相伴にあずかって一緒に結婚出来ることで有名です。それは特殊な身体の構造から来ています。アメフラシは雌雄同体で、頭にオスの生殖器官があり、背中に メスの生殖器官があります。そのために、交尾は、頭のオスの生殖器官を別のアメフラシの背中(メス)に差し込むというもの。交尾中に背中のメス部分は空くので、そこに別のアメフ ラシの頭のオスが差し込まれて……と延々と続きます。フォークダンスのように、どんどん縦一列に数珠つなぎに繋がっていき、交尾をします。こうした交尾の方法は「連鎖交尾」と呼 ばれます。一匹が産む卵の数は数万個。産卵の時期に磯に現れ、海草や岩礁などに細長い麺状の卵塊を生み付けます。これは「海素麺」と呼ばれ、千葉県、島根県鹿児島県などで料理 されて食べられています。郷土料理の一種なので、みんなで結婚したアメフラシの卵とは知らずに、なんとなく出されて食べている可能性があります。またこんな生物もいます。それは 「男だったら、確実に15人程度の女性と結婚出来るけど、この世に生まれてでてくることはない」という不思議な生き方をするダニの一種です。このダニは母親の体内で卵が発生し孵 ります。その時の男女比はオス1匹に対し、メス15匹程度。母親は一緒なので、全部兄弟姉妹です。そのオス1匹が、姉妹にあたるメス15匹と交尾をするのは母親の体内の中。そし てオスの精子をもらったメスは母親から生まれてくるのですが、オスはもう必要ないので、そのまま母親から生まれてくることもなく、死んでしまいます。「男だったら、確実に15人 程度の女性と結婚出来るけど、この世に生まれてでてくることはない」とは、そういう意味です。オスの生存時間は極めて短く、姉妹と交尾する間の極めて短時間だけ生きて、そのまま 世に出ることなく死にます。こうした生き方が幸福なのか、不幸なのかは誰にも分かりません。