あいちゃんずでいず

あいちゃんとゆかいな仲間たち(男子も既婚者もいます)婚活、お見合い、恋愛に役立つブログを更新していきますね。真面目なお話からくだらないお話まで付き合ってください。

結婚は危機にさらされた時に ミジンコ


「困った時の親頼み」という言葉がありますが、究極の「困った時の結婚頼み」なのがミジンコです。漢字では「水蚤」とも書き、カニやエビと同じ甲殻類です。小学校の授業などで顕微鏡で見た方も多いのではないでしょうか。他の生物でも「食糧を持ってきてくれるオスと優先的に交尾する」「強いオスに身を寄せる」などはよく見られる光景ですが、ミジンコの結婚は特別です。ミジンコは顕微鏡で見るイメージが強いせいか、肉眼では見ることが出来ない印象があります。1~3ミリ程度のものが多く、確かに小さいですが、普通に肉眼で見ることが出来ます。捕食性のミジンコでは1センチになるものもいます。種類の見分け方は「バタフライで泳ぐのがミジンコ」「犬かきで泳ぐのがケンミジンコ」「自由形カイミジンコ」。繁殖方法ですが、メスのミジンコが自分と同じクローンを作り出す単為生殖が普通です。交尾したり、他のミジンコに接触する必要はなく、どんどん自分と同じ遺伝子を持つクローンこミジンコを作ることが出来ます。その、すべてがメスです。卵から孵ったミジンコは、その時点で成虫とほぼ同じ大きさで、直接発生をします。水温や餌など条件がいい場所だと、どんどん繁殖し、大発生することがあります。なんだかすごいですね。では、どういう時にオスミジンコと結婚するのでしょうか。それは、水温が低下したり、水質が汚染したり、水そのものがなくなりそうだったり、餌が不足して「もう生きていけない」時です。そんな身の危険が迫った時だけ、オスと結婚(交配)します。オスと交配したときの卵だけ、卵の殼が厚くなり耐久卵になります。この耐久卵は乾燥などにも耐え、すぐ孵るのでなく、条件が良くなって初めて孵化します。交配のメリットとして、よく「遺伝子の混ぜ合わせ」が言われますが、ミジンコの場合は交配したときだけ「別の卵(耐久卵)」が作れるんですね。では、普段オスのミジンコはどこにいるんでしょうか?危機に備えて、ごく少数だけ生存している……?ちがいます。普段は完全にメス100%です。それが危機を認知してオスと交配したくなったら、さっそくメスがオスになる卵を産むんですね。そこから孵ったオスと交配して耐久卵が生み出されます。金魚の餌などに、ミジンコの繁殖をしている人は多いのですが、餌にする目的ですから通常良い条件で通常繁殖させるため、なかなかオスは見つけられないそうです。「ミジンコ繁殖して一年たって、はじめてオスを見た。これはなにか危険なサインだから水槽の環境を変えてみよう」なんて、本などにも書いてあったりします。