あいちゃんずでいず

あいちゃんとゆかいな仲間たち(男子も既婚者もいます)婚活、お見合い、恋愛に役立つブログを更新していきますね。真面目なお話からくだらないお話まで付き合ってください。

見栄婚は自らの首を絞める

30代以降に婚活をして失敗するケースに多いのは、焦るあまり「見栄婚」をしてしまうことです。そこには、「ここまで独身を引っ張ったのだから、今まで付き合った誰よりも素敵な男 性と結婚しなければ!」という心理があります。また、他人と比べることが習性になっている女性にとって、「若いうちならともかく、今になって結婚をするのに、普通の相手では『妥 協したのね……』と周りから思われてしまって恥ずかしい」という危惧もあるのかもしれません。そこで、年齢が20歳も離れている相手や、一般企業の会社員では稼ぐことが不可能なく らいの富豪、1点の曇りもないピカピカの学歴と家柄の人物といった男性を対象とした「見栄婚」を狙う女性が後をたたないのでしょう。しかしながら、そこには落とし穴も待ちかまえ ていることを忘れてはいけません。次に、反面教師として学ぶところのあるケースを紹介します。Wさん(34歳・契約社員・女性)の場合。Wさんが結婚相談所を訪れたのは当時31歳。 「30歳を過ぎたので、そろそろマズイんじやないかと思って」と思ったのがきっかけでした。Wさんは自分が短大卒ということに強いコンプレックスを持っていて、「結婚相手は4大を 卒業している人がいい」といつも話していました。そこに現れたのが今の旦那様です。Wさんはまだ本人に会ってもみないうちから「この人と結婚しよう」と決めていたと言いますが、 決め手は男性の大学名でした。彼は、誰もが知っている偏差値の高いことで知られる大学の出身だったのです。実は私は、「交際を進めてから決めても遅くないと思うわよ」とアドバイ スをしていたのですが、結果的に会って二人の気持ちが盛り上がったようだったので、私の心配は杞憂に終わったようで安心していました。結局、Wさんは念願かなって大卒の男性と結 婚しましたが、現在は皮肉にも学歴がネックになって夫婦の危機を迎えていると聞きました。その理由は、夫婦に誕生した子どもの学力をめぐって起きた夫婦喧嘩が発端でした。もとも と、義母との折り合いがよくなかったWさんは、ことあるごとに義母から辛辣な言葉をぶつけられたと言っては嘆いていました。「もっとデキのいい嫁だったら」「ウチの愚嫁が」とい った言葉は、Wさんにとって彼女のコンプレックスを刺激するタブーのフレーズだったのです。ところがそれだけならまだしも、子どもができて学校に通うようになると、テストの成績 などから子どもの学力がわかるようになります。Wさんのお子さんは、並みのレベルでした。その結果に納得がいかないのは、義母です。「私の息子は小さい頃から成績がよかったのに 、孫のデキがよくないのは嫁のせいだ」と言って、自分の息子とWさんの学歴が釣り合わないことを責めてきたそうです。極めつけは、まったく違うことが原因で起こった夫婦喧嘩にな ったときのこと。喧嘩が飛び火して夫は、こんなことを言い放ったのでした。「もっと頭のいい女性と結婚すればよかったな」と。これにはWさんも深く傷つき、見栄婚を後悔したと言 います。私はよく、相談に来る人に「結婚は修業よ」と言っています。決して楽しいことばかりの毎日が続くわけではない、という結婚の現実を伝えているつもりです。ですが、だから といって結婚が辛いことばかりを堪え忍ぶ日々、ということではありません。いつだって、心から安らげる場所が家庭だと思うからです。もしも、Wさんのように、見栄だけが先行して 結婚してしまって、後に続く生活が辛くて厳しいものになるのは修業を通り越してとても不幸なことだといえるでしょう。自分のプライドを満たすことだけを考えすぎないことも、幸せ な結婚をするうえでは大切なポイントになるのです。